08/13/2000 22:11
Reporting by Atsuya Yoshida@Kyoto Institute of Technology from Stanford, California, USA

ある人のフェアウェルパーティで知り合った。おしゃれに帽子をかぶっていらして、手にはデジタルカメラをもっておられた。「買ったばかりなの。わからなくて」といいながら、パシャ。デジカメだからシャッター音はしないんだけど、記念撮影。席につくと今度はパソコン画面のプリントアウトを見せてる。eBayだ。友人のアンティークボートをオークションにかけるのをお手伝いしてあげたとか。「この船3000ドル。お安いわよ」。

 
コンピュータがお好きですか? 愚問だと思いながらも聞いてみた。するとこんな答えが返ってきた。「私にとってコンピュータをすることは自然(natural)なこと。好きとか嫌いとかいうようなもではありません」。言うじゃないか。ご婦人なので年齢は65歳以上ということだったけど、いかにもカリフォルニア。シリコンバレーの風がビュッと吹きぬけた。
 
考えさせられたなぁ。シリコンバレーには情報産業が育って、ベンチャービジネスが種々起こっているけど、その礎(いしずえ)は結局、個人が社会に向かう姿勢、つまりは家の中にあるんじゃないか?
 

この人、パトリシア・コリガンさん。幸運にもお宅を訪ねることができた。パロアルトのダウンタウンに近い閑静な住宅街。ここにコリガンさんは住む。

おじゃましてびっくり。なんとたくさんのコンピュータ、周辺機器がおいてあること。デスクトップPC2台。ノートPC1台。レーザプリンタとインクジェットプリンタ。スキャナー。これらをつなぐUSBハブ。本棚にはエキスパート用アプリケーションソフトがどっさり。インターネット接続はDSL。収入のほとんどをつぎ込んでいるそうだ。
パトリシアさんは画家。部屋にはご自身の作品がたくさん飾ってあった。大作ばかり。「絵で食べていくのはたいへんだ」とおっしゃっていたが、そうなんだろうか? 現在は、コンピュータを使った仕事がメインだそうだ。ウエッブページを作ったり、そための画像の加工をやっている。そういえば本棚にJAVAの本もあった。

コリガンさんが使っているモニターは21インチ。デカイ。ふつうの日本の家庭では使わないサイズ。

なぜかというと、彼女は自分の生活をどんどんオンライン化しているからだろう。その例として見せてくれたのはインターネットバンキング。実際の小切手(パーソナルチェック)と同じものが画面に現れ、支出が一目できる。こんなことやりだすと、「とりあえずは見えたらいいや」というのでは困るわけだ。

 

とにかくお買いなさい聞いてばかりの自分だったことに帰ってから気づいた。パソコンのスペックなど肝心のこと質問してないゾ。後からメールでCPUやハードディスクの種類について聞いてみたらこんな返事。「最新のテクノロジーを使っています。 私専用のカスタムメイドです。私がシニアに言いたいのは性能がどうのこうのではありません。”なんでもいいからとにかくお買いなさい”と いうことです。なぜならアップデートできるからです。セレロンで あろうとペンティアムであろうと問題ありません」。

 
ウエッブ初期世代コリガンさんのバーチャルスタジオがある。そこで彼女の作品が観れる。1994年に開設。ウエッブサイトトップ5%賞そしてネットガイド金賞のサイトだ。
   
こぼればなし彼女がコンピュータを始めるきっかけをつくったのはノーベル物理学賞を受賞(1981年)したスタンフォード大学のアーサー・シャーロウ博士とか。お友達もすごい。


<aCb>スタンフォード大学の正面を走るパームドライブはエルカミノリアルをこえてユニバーシティアベニューとなる。パロアルトのダウンタウンだ。スパゲッティの美味しい店みっけ。
 

 

次回はIBMフェローでビジネスコンサルタントのチャールズ・ボルテックさんのお話。お楽しみに。

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